ぞうり 🚕

優しい雨が一日ふっていました。


ご利用のお客様は80代後半?の女性。


🙏近い距離を乗せて頂いて

申し訳ないわ。


そのお言葉のあとに続いて


🙏不思議ね。とてもゆったりとできる空間だわ。子供の頃を思い出したわ。

話してもいいかしら。


🙏私の子供の頃はぞうりを履いて

学校へかよったのよ。

たびを母にもらうでしょ。

母はいうのよ


☝️帰りは何とでもなるから

行きしなに、足をひやさんように

たびを履きなさい。

ついたら、濡れたたびはぬぐのよ。


🙏こうして、たびをはいて

ぞうりをはいて歩いたわ。

時々、緒がきれてぺちゃぺちゃと濡れてあるいたわ。

つめたかったぁ。

かえってすぐに母に渡すでしょ。

次の日には、きれいになってるのよ。

私の兄弟は8人だったから

必ず誰かのは鼻緒がきれて帰るでしょ?

母は、おさんどんをすませて

私達が布団に入る頃から

ぞうりをあみだすのよ。

影がゆれるの。

音が聞こえるのよ。

明け方までかかって作りかえてくれてたわ。

一人一足だからね。

あ〜母を思い出しだしたわ。

隣にいるみたいよ。

ありがとう。

おかげさまよ。


区間ほどの時間なのに

私はお客様の幼少期へ行ってたわ。


お母さまへの思い。


わけて頂きました。


ありがとうございました。